パパスの今を3人の男たちが着こなすフォトセッションの第二回。荒涼たるスコットランドの大地を彷彿させるツイードやフェアアイルニット。パパ・ヘミングウェイが愛した屈強なハンティングウエア。そして束の間の休息を癒すカシミヤの肌ざわり・・・。あるときは男たちを奮い立たせ、またあるときは優しく包み込む、パパスだけのワードローブをご覧あれ。
少し大きめの千鳥格子柄が洒落たツイードジャケットは、なんと素材にキャメル100%の生地を使った特別な一着。フタコブラクダの毛を使ったこの生地は、その滑らかな質感もさることながら、保温性と吸湿性にも優れていて、アウターとしての機能性も抜群なのだ。もちろん、パパスならではのリラックスした仕立てだから、着こなしに気負いは無用。ジーンズにでも合わせて、カジュアルに楽しんでほしい。
ツイードジャケットにフェアアイル柄のニットベスト、ボタンダウンシャツ、2プリーツのチノパン・・・。ぱっと見は典型的なアメリカン・ブリティッシュなコーディネートに見えるけど、実はこのジャケットはとろけるような肌触りのイタリア製カシミヤ生地を使った贅沢なもの。ここにパパスならではの、空気をはらんだような柔らかさとリラックス感が生まれる。パパスの別注により、柄をパッチワークにしたフェアアイルベストもお見逃しなく。
最高品質のエクストラファインメリノウールを使ったニットジャケットは、ジャケットとは思えないほどのリラックスした着心地が自慢。縁にパイピングを施した、まぁるいラペルのフォルムも、なんとも力が抜けていていい表情。お気に入りのスウェットの上に羽織るだけで、カジュアルなのにシックという嬉しい着こなしが完成する。
パパ・ヘミングウェイの御用達ブランド、ウィリス&ガイガーの名作アウター「クエールコート」。ウズラを狩猟するためにつくられたこのアウターを、パパスはスコットランド産のハリスツイード素材に置き換えるとともに、袖口や襟をコーデュロイにし、背中のタック使いでゆったりした着心地にするなどのアレンジを施している。ボルドーカラーのコーデュロイパンツやアーガイル柄のソックスで、その無骨さに少々の色気を添えて着こなそう。
最高品質のムートンを使ったショート丈のダッフルコートは、素材の上質さに加え、見た目を裏切る、軽やかな着心地だって素晴らしい。寒さや重苦しさとは無縁の冬スタイルが、この一着で手に入る。
パパスとのコラボレーションを長年続けているブランドのひとつ、ジェイミソンズ。スコットランドで5世代続くこちらは、上質な英国ウールを使い、なんと180もの色を操るニットの匠。今季もほかでは絶対に買えない素敵な多色使いのニットを揃えたので、ぜひともその暖かな風合いを楽しんでほしい。
ビーバー仕上げの上質なカシミヤを100%使った、軽くて柔らかなダブルブレストのコート。なんと今季は写真のキャメルをはじめ、4色展開しているから見逃せない。一見ドレッシーにも見えるコートだけど、ゆったりしたシルエットや軽やかな素材感ゆえ、カジュアルとの相性も抜群。スウェットパンツと合わせて、極上のリラックススタイルを楽しもう。
スコットランドのアウターへブリディス諸島で織られた、ハリスツイードを使ったステンカラーコート。いかにもカントリージェントルマンらしい千鳥格子柄だが、パパスはあえて最軽量のウェイトの生地を選ぶことで、軽快な雰囲気になるよう仕立てている。ラグランスリーブも力が抜けていい雰囲気だ。こんなコートにもスウェットパンツやベースボールキャップを合わせて、都会っぽく着こなすのがパパスの流儀。
ポリエステルとナイロンを高密度に織り上げた、撥水性と透湿性を兼ね備えたテクニカルな生地のステンカラーコート。高密度織りならではの独特のハリ感と、パパス流のゆとりあるシルエットが相まって、化繊のコートながら味わい深い表情に仕上がっている。スウェットパンツやロールネックセーターを合わせて無造作に、シワを楽しむような気持ちで着こなそう。
Photography&Direction:Eisuke Yamashita
Styling:Themselves