ぼくのパパス、
わたしのノンノン。

vol.20
売らないものこそ
かっこよく!
〝非売品〟に宿る
パパス文化の真髄

ショッパー、ギフトボックス、ノベルティ、そしてスタッフのユニフォーム・・・。売ってる洋服やショップ空間が格好いいなんて当たり前。ブランドの世界観って、実は売ってないものにこそ宿ります。そこで今回は、パパスが今まで製作し、皆様にお届けしてきた〝非売品〟の数々を大紹介! あまりにこだわりすぎるから、周囲からは驚かれたり呆れられたりしてきましたが、これこそがパパス文化の真骨頂。これからも楽しみにしていてください! 

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絶対捨てられない!ショッパーや付属品

ブランドで買い物をしたときにもらえる紙袋(ショッパー)や、ギフトボックス、製品タグ、替えボタン・・・。いわゆる「付属品」が上質だったり、遊び心を感じられると、ファンとしてはとっても嬉しいし、ブランドのことがもっと好きになる。当然パパスはこだわりまくっています。

こちらは創業当時から変わらないデザインのショッパーですが、紙に接着のりテープを混ぜた素材を使っているから、とても丈夫で破れにくい。繰り返し使ってくださるファンも多い、こだわりの付属品なのです。ちなみに表面に浮き出た凸凹感が、接着のりテープの証明。実は昨年から環境に配慮した「FSC認証」を受けた素材にアップデート。環境にも配慮しています。

こちらも30年以上前から使っているペーパー製のギフトボックス。実は1枚の紙でできていて、リバーシブルで使えます。シャツや小物に適したサイズなのですが、A4サイズの書類や領収書を整理するのにも便利。確定申告には欠かせないという自営業のファンも多いとか!?

付属品とはちょっと違いますが、パパスといえば様々な種類のワッペンも有名。ワッペン単体では販売していませんが、これを目当てにするファンも多数です。

コレクター垂涎のノベルティグッズ

パパスといえば豪華なノベルティグッズも自慢のひとつ。「こんなのもらっていいの?」と驚くお客様の顔を見たくて、製品をつくるのと同じくらいの手間をかけて、一生懸命つくってきました。効率やコスパばかりがもてはやされる世知辛い世の中ではありますが、だからこそパパスはノベルティにこだわり続けます!

こちらは2024年11月に、コートをお買い上げくださったお客様にプレゼントしたという、ガーメントケース。ミリタリーの放出品をイメージしたデザインとカーキ色が洒落ています。

1990年代後半から数年間は、お酒をノベルティとして配布しました。夏はオリジナルデザインのビール、冬はイタリアやカリフォルニアワインが定番。もちろん缶やラベルのデザインは、毎回いちからデザインを起こしていました。ワインならレオナルド・ダヴィンチの生誕地として知られるイタリア・ヴィンチ村近くのキャンティクラシコなど、銘柄にもこだわっていたようです。

こちらは20年ほど前につくった、パパス初のビーチサンダル。わざわざレッド、ブラック、ネイビーの3色つくっちゃうあたりがパパスらしいというか、酔狂というか。ビーチサンダルが2023年のノベルティとして復活したときは、大喜びしたファンの方も多かったとか。

2014年にマドモアゼルノンノンの50周年を記念してつくった、豚毛のブラシ。アニバーサリーイヤーということもありましたが、これはかなり贅沢です!

パパスが2000年頃にスノーボードウエアをつくっていたときに、洋服に付属したキーホルダー型ウォッチ。パパスの創業デザイナーは時計マニアとしても有名でしたが、さすがの本格的デザインです。

2001年からマドモアゼルノンノンがよく配布していた、オリーブオイル。もちろんイタリア製のエクストラバージンです。オリーブオイルの価格が高騰している現代では考えられないノベルティですね!?

こちらもマドモアゼルノンノンの創設60周年を記念してつくったタンブラー。フレンチカジュアルをルーツにもつノンノンだけに、ホワイト、レッド、ブルーのトリコロールカラーで製作しました。

木製のシューキーパーやバンドエイド。残念ながら詳細は不明ですが、絆創膏は30年以上前、ノンノンがノベルティに拘りはじめた時期のものだそうです。

こちらはかなり古い、30年ほど前につくられたブリキのランチボックス。かつてピクニックセットのノベルティを配布していた流れからつくられたのでは?と推察されます。ちょっとキッチュだけど、それだけにもらえたら嬉しい!

みんなが欲しがる!内輪モノ

最後は、パパスまわりのユニフォームやプレスバッグといった、いわば〝内輪〟で使っている非売品をご紹介します。ショップでは売っていないと聞くと、逆に欲しくなってしまうというお客様も多数!? 残念ながら販売はできませんが、ショップには似たようなものも見つかるので、ぜひ遊びに来てください!

1991年に広尾で創業したパパスカフェが、空間やメニューと同様にこだわったのがスタッフのユニフォーム。カフェのコンセプトである〝パリの下町〟をイメージしてパパスのデザイナーが制作したもので、気取らないカジュアルなデザインや、パパス同様の天然素材へのこだわりが、スタッフに愛される所以。

こちらは株式会社パパスが運営している、ファッション撮影ではおなじみの貸しスタジオ「ビービースタジオ広尾」のユニフォーム。こちらのスタジオマンが穿いているヒッコリーストライプのワークパンツがなかなか素敵なのですが、やっぱりこちらもずいぶん前にパパスが製作を手がけたものなのだとか! スタジオマンのハードな業務には丈夫なワークパンツが必要不可欠なのですが、かといってジーパンだと「白ホリ」と呼ばれる床や壁に色が付いてしまう。なのでこういったパンツがちょうどいいそうです。ダメージをリペアして穿いているスタジオマンもいるのですが、それもまた格好いい!

最後に紹介するのが、パパスのプレス担当者や、プレスルームにサンプルを借りに来るスタイリストだけが使用している、大きなキャンバス製のツールバッグ。古くは1980年代後半、パパスが箱根で主催していた「テニスノンノンカップ」にも使われていたという代物です。なんでも入るビッグサイズとパパスの歴代織りネームが楽しい、スタイリストの誰もが欲しがる逸品は、クルマのトランクに入れておいたらきっと便利! 

ご存知の通り昨年でマドモアゼルノンノンは創設60周年を迎えましたが、パパスは来年でなんと創設40周年! さて、いったいどんなノベルティをお届けしようか・・・。皆様の驚く顔を、今から楽しみにしています!