ぼくのパパス、
わたしのノンノン。

vol.10
名物PR
安武俊宏さんが
パパス丸の内店を
チェックした!

パパスといえば、おじさんの服。その軸は決して揺るがないけれど、30代の洋服好きには、どんなふうに見えているんだろう? たまにはパパスも気になったもので、今日はファション業界でも有名なプレス(広報)の安武俊宏さんを丸の内店にご招待。果たして彼はパパスをどんなふうに分析するんだろう? ちょっとドキドキ!

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30代が着こなす新しいパパスの世界

「こ、これはすごいな・・・」。

パパスの誇りである丸の内店の、重厚なファサードに感心しながらやってきた安武さん。この日の装いはさすがの気配り上手、パパスの吊り編みスウェットを着てくれています! 実は安武さん、最近パパスのスウェットにハマってくれていて、何度にもわたってその装いをInstagramに投稿。そのおかげで、今までにないスタイルでパパスを着こなす新しい世代のお客様が増えているんです! そんな影響力絶大の安武さんは、今日はパパスのどんなところに目を付けてくれるんだろう?

ヨーロッパの老舗洋品店を彷彿させる、圧倒的なスケール感が自慢のパパス丸の内店。パパスとマドモアゼルノンノンの全ラインナップに加えてパパスカフェも備えた、私たちの世界観の象徴ともいえるお店です。

SHOP DATA
●住所/東京都千代田区丸の内3-3-1 新東京ビル1F
●電話番号/03-3284-8847
●営業時間/11:00〜19:00(併設のパパスカフェは11:00〜19:30※LO19:00)
●定休日/パパスカフェのみ月曜定休(※祝日を除く)

ショップスタッフの緊張をよそに、早速安武さんのひとり試着大会は始まりました。さすが業界屈指の服好き、躊躇がない!

ナイロンのトレンチコート、ロールネックセーターやニットジャケット、バケットハット、リネンのジャケット、カバーオールジャケット、3WAY仕様のダウンジャケット、そしてアリゲーターのUチップ・・・。その勢いは止まりません! どれも見事に似合っていて、パパスもちょっと安心です。さすが、フランスのファッション誌monsieurの表紙になった男!

丸の内店限定で扱っているアリゲーター製のUチップ。「この形をワニ革でやるってすごいですね(笑)」。

高密度織りのポリエステルナイロン素材を使ったステンカラーコート。

  • BUYステンカラーコート¥127,000

PAPAS COMPANY TEL 03-5469-7860

カシミア混ウールのニットジャケット。メタルボタンやエンブレムの細かな造作も自慢のひとつ。

  • BUYニットジャケット¥68,200

PAPAS COMPANY TEL 03-5469-7860

タスマニアラムウールを使った、きれいな配色のアーガイルセーター。この色柄に、安武さんはフレンチシックを感じたそう。

  • BUYニット ¥51,700

PAPAS COMPANY TEL 03-5469-7860

「かぶった瞬間からなじむ」と安武さんが気に入ったバケットハット。他では類をみないほどの洗い加工が、このなじみ感のポイントです。

  • BUYバケットハット ¥27,500

PAPAS COMPANY TEL 03-5469-7860

ざっくりと織ったリネン製のジャケットは、パパスの春夏を象徴するような一着。共生地のベストとパンツもあり、3ピースで着られます。ちょっと肩が落ちるくらいのバランスで着るのが安武さんのおすすめ。

  • リネンジャケット ¥171,600

PAPAS COMPANY TEL 03-5469-7860

一見コート風なのにジャケットのように袖ボタンをつけた、面白いデザインのリネンジャケット。襟裏にあしらった生地はこだわりの手捺染で、そんな隠れた遊び心にも安武さんは興味を惹かれた様子。

  • BUYリネンコート¥110,000

PAPAS COMPANY TEL 03-5469-7860

ダウンライナーの入った3WAYブルゾン。パパスのイメージをいい意味で覆す、モダンな雰囲気の一着です。

  • BUYブルゾン¥149,600

PAPAS COMPANY TEL 03-5469-7860

安武さん、そろそろ試着しすぎてお疲れでしょうから、店舗内のパパスカフェでお茶でもしていきませんか? 色々聞きたいこともあるもので!

PRだからわかるパパスのすごいところ!

――パパスの丸の内店はいかがでしたか?

安武 実は初めて伺ったんですが、いやあ、噂以上でしたね。ものすごかったです。単一ブランドでこの規模、世界観のショップをつくるのは、これからの時代は不可能なんじゃないかなあ? ほかはラルフ・ローレンさんくらいしか思い浮かばない(笑)。

――丸の内店は実はもともと銀行だった建物を改築したので、これだけのスケールが生まれたんです。その重厚さを活かしつつ、パパスの世界観に染め上げているというか。

安武 あと、ぼくが着ているスウェットに代表されるように、商品展開の幅広さもすごいですよね。今は極力絞り込む時代なのに。

――スウェットで今、10色展開しています。これでもだいぶ少なくなったんですけどね。ポロシャツなんて、いっときは300色近く展開したこともあったんですよ。

安武 考えられない(笑)。この間先輩から聞いたんですが、こういうニュアンスカラーのスウェットって、パーツによって色ブレするからなかなか普通のところではつくれないらしいですね。

安武さんが最近着てくれている、パパスの吊り編みスウェットシャツ。カジュアルというイメージに捉われすぎず、トラウザースやストールといったドレスっぽいアイテムと合わせている点がさすが!

  • BUYスウェット¥24,200

PAPAS COMPANY TEL 03-5469-7860

――玄人ならではの評価、ありがとうございます(笑)。うちは裁断に注意するのはもちろん、どんな繊細な色でもブレの起きにくい染色工場を選んでいるんです。安武さんは最近よくパパスのスウェットを着てくださっていますが、周りの反応はいかがですか?

安武 触ったときの質感が素晴らしいですよね。もっちりしていて。あれを着ていると50代以上の人からは、「ええっ?」という反応が返ってきます(笑)。逆に30代以下からは、普通に「いい色ですね」みたいな感じ。ぼくもそうですが、パパスに対する固定観念がないから、素直に取り入れられるんだと思います。肩にかけたり、スーツに合わせたりもするし。最近はゴダール ハバダッシェリーみたいなフレンチトラッドテイストのショップが人気を集めていますが、パパスにもそういう雰囲気を感じますよ。

――もともと創業者がフランスでお店をやっていたもので、フレンチテイストは確かに重要な要素ですね。カジュアルなネルシャツをつくるのにも、あえてドレス仕様の縫製を取り入れたり、そういうこだわりにも現れているのかもしれません。

安武 なるほど。あと、ハンガーにかかっているコーディネートがいちいち格好よかったです。だいぶ訓練しないとあそこまでできないですよ。あれはVMD(ビジュアルマーチャンダイザー)が細かく指示しているんですか?

――それが全く統一していないんですよ。お店ごとに商品展開もだいぶ違うので、それぞれが工夫しながらやっています。

安武 なるほど。それは興味深いなあ。今日は初めてお店をじっくり拝見しましたが、驚きというか発見がいっぱいありました。ぼくみたいな仕事をしていると、実は触らなくてもわかっちゃうモノも多いんですが(笑)、パパスは触って着てみないとわからない商品がいっぱいあるなって。

――それは嬉しいお言葉ですね!

安武 ただ、ひとつだけPRとして言わせてもらえるなら、既存の顧客さんに向けたビジュアルや宣伝はすごく充実していると思うんですが、ぼくみたいな、これからのお客さんに訴求するやり方は今ひとつ足りていないように感じます。モノはとてもこだわってつくっていらっしゃるので、それができたらさらにすごいブランドになるだろうな、と思いました。個人的には、あんまり流行りすぎても困るのですが(笑)。

――貴重なご意見、ありがとうございます!

安武俊宏

1985年福岡生まれ、札幌育ち。文化服装学院を卒業後、メンズドレスの販売職を経てプレスに。現在は本業の傍ら、服飾専門学校の講師を務めるなど、その活動は多方面に広がっている。昨年話題になったプロジェクト「背広散歩」も、彼が仕掛け人!

instagram @toshihiro_yasutake