Vol. 8
〝はじめてのパパス〟は
これで決まり!
ぼくも私も着こなせる
定番スウェットの魅力
パパスの定番ロゴ入りスウェットを格好よく着こなす3人組の大学生がいるという情報を聞きつけて、やってきたのは東京都内の公園。ミドルエイジのイメージが強かったパパスを、こんなにも自然に、格好よく、そして可愛く自分のものにするなんて! 今回は、私たちが思わず嬉しくなった晩秋の光景をお届けします。そう、パパスはおじさんだって、若者だって、そして女性にだって似合う服!
- # パパス
- # ふつうの服
- # スウェット
- # 吊り編み
日本でしかつくれない〝吊り編み〟というこだわり
〝そろそろ、俺たちが着たい服をつくろうか〟。今まで世界中の一流品を味わい尽くした凄腕のおじさんたちが、そんな境地にたどり着いて生まれたブランド、それがパパス。当然、その服は本物を知るミドルエイジを中心に支持されてきましたが、だからといってパパスは着こなす人を選ぶブランドじゃない。「スタイルにこだわるより、ごく自然な素材を、自然のままに身にまといたい」。そんなテーマでつくられるパパスのカジュアルは、年齢も体型も、そして性別すら選ばない、本物のベーシックなのです。
そんなパパスの入門編としてぜひ皆さんに選んでもらいたいのが、私たちが創業時からつくり続けている定番のスウェットです。そのこだわりは、「吊り編み機」という機械で編まれた、ほかにはない上質な生地。
- BUYスウェット各¥24,200
PAPAS COMPANY TEL 03-5469-7860
吊り編み機とは、天井から釣鐘のように天井から吊るされた機械で、クルクルと回転しながら生地を円筒のように編んでいくもの。昔は当たり前に使われていた編機なのですが、ゆっくりとしか編めない上、職人の調整を必要とするため、いつしか衰退。今や日本の一部の工場でしか使われていません。そんな非効率な機械で編まれたスウェット生地の何がよいかというと、ゆっくりと編まれるときに生地がたっぷりと空気を含み、とても柔らかく編み上がること。しかもその生地にはコシがあって、繰り返し洗濯してもそう簡単にはへこたれないのです。そんな日本でしかつくれない吊り編みスウェットの魅力は、今や海外のヴィンテージファッションマニアの間でも話題になっているとか!? パパスのスウェットは、そんな貴重なコットン生地でつくられているのです。
とはいえ、いかにもなヴィンテージテイストや、こだわってますよ、という気負いを感じさせるのもパパスの流儀とはちょっと違う。だから私たちがつくるスウェットは、ちょっと可愛い筆記体ロゴ入りで、しかも豊富なカラーバリエーションをラインナップ。ベーシックカラーはさておき、パープルやイエロー、ピンクといったほかにはないパステルカラーは、アメカジというよりは、どこかフランスっぽいムードを感じさせます。
さて、そんな軽妙な配色や、80年代っぽい筆記体ロゴが決め手になったのかはわかりませんが、一部のファッション好きの間で、パパスのスウェットが話題になっているとか。そこで今日は、彼らの休日に密着させてもらうことにしました。
ロゴ入りスウェットは〝ぼくのパパス〟入門編
この日パパスのスウェットを着て集まったのは、外国人生徒も多く通っている東京の私立大学の同級生。Webマガジンのファッション撮影を通じてパパスに出会ったという高原健太郎くんを中心に、ヨーロッパのモードファッションにハマっているというソウくん、そしてアイルランドから来たエリさんの3人です。
ファッション好きといっても、彼らは別にパパスのスウェットを気負って着るわけではありません。出かける前にパッと袖を通しているだけ。ウールパンツだろうと、ジーンズだろうと、シャカパンだろうと似合ってしまう、それがスウェットの魅力、パパスの魅力だから。
「着心地がすっごくいいですね。あったかいし」
「このレッドがカワイイでしょ?」
「ネックの詰まり具合がちょうどいいっす」
「Vのところ(ガゼット)もカッコいい」
高原くんを除けば、彼らはこのスウェットを手に取るまで、パパスのことを知りませんでした。もちろんそのブランド名が、アーネスト・ヘミングウェイのあだ名をルーツに持つことも。
洋服の話なんてそこそこに、学校の仲間たちのことや、これからの遊びの計画を熱心に語り出す3人。
夢中でバスケットボールを追いかける彼らの姿を見ていたら、私たちは創業者がありし日に遺したいくつかの言葉を思い出しました。
「ふつうこそ大事だし魅力的なんだ」「たかが服だとオレは思う」「着やすくて、飽きなくて、丈夫で、清潔。それでいいでしょ服なんて」
たかが服、されど服。年齢や属性、性別といった私たちを縛るボーダーが、どんどん取り払われている現代。パパスは彼らのように、ふつうの服を必要とするすべての人たちに、こだわらないこだわりを届けていきたいと思うのでした。