ぼくのパパス、
わたしのノンノン。

Vol.28
新定番の予感!
「ラブラドールレトリバー」
中曽根信一さんが
パパスのスウェットに
着替えたら

前回の中曽根さんのお話があまりに面白すぎて、説明する暇もなかったのですが、ここでようやく本題! この日中曽根さんが着こなしてくれたスウェットは、パパスが自信をもってお届けする最新作。その全貌を、ここでじっくり紹介させてください! 実はかつて中曽根さんがヒットさせたスウェットと、パパスのスウェットとの間には何かしら因縁があるようで・・・?

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パパスが影響を与えた伝説のスウェットシャツ

前回の中曽根さんの記事はこちら!

――今日中曽根さんにお越しいただいたのは、もうひとつ理由があるんです。パパスの定番アイテムのひとつであるスウェットシャツが、のちに社会現象なみにヒットした「ラブラドールレトリバー」のスウェットシャツにも影響を与えているという噂を聞きつけまして・・・。

中曽根 ああ、そうですよ。「バックドロップ」時代、近くにあったマドモアゼルノンノンのお店にはよく通っていましたから。レディースのお店だから完全にアウェイだったけど(笑)、素敵なお店でしたね。いつも太郎さんがお店に立っていて、「おっかねえオヤジだな」なんて思ってたけど(笑)。

――当時は多分30代だったと思いますが(笑)。

中曽根 ぼくはそこでおそるおそる一番デカいサイズのヘンリーネックシャツを買って、シャンブレーシャツなんかと合わせて着ていましたが、そこにはすでに、ピスネームと三角のネームが付いていました。あれが大好きだったから、ぼくがビギに入社して初めてつくった服には「ノンパパ」(※ノンノンとパパス)のようなピスネームと三角のネームを付けてもらったんです。そして「ラブラドールレトリバー」のスウェットシャツの肩にピスネームが付いているのは、完全にその影響ですね。

織りネームをデザイン要素として用いることで、シンプルな服に味わいを加えるのがパパスの流儀。マドモアゼルノンノンの三角ネームや、パパスのピスネーム(二つ折りの織りネームのこと)は、その象徴的な存在です。

――そうですか! あの一時代を築いたスウェットシャツに影響を与えていたなんて、とても光栄だなあ・・・。実は今日、中曽根さんに新作のスウェットを着てもらおうと思って持ってきたんです。こちらはピスネームこそ付いていませんが、中曽根さんとも非常に親しいデザイナーであり、パパスのプロダクトディレクターに就任した山下裕文氏が制作に関わった、自信作です!

自身のブランド「モヒート」を手がける傍ら、今季からパパスのプロダクトディレクターとして参画した山下裕文氏。ふたりの縁は、山下氏が「バックドロップ」の姉妹店だった「プロペラ」でプレスやバイヤーをつとめていたことから始まりました。次回のWebマガジンでは、山下氏がこのスウェットの生地をつくっている工場を訪ねます!

中曽根 ・・・これ、売れるんじゃないですか(笑)?

こだわりの吊り裏毛でつくられた「パパス」のスウェット生地。着心地にも風合いにもこだわった、数十年来の定番です。

――今季は直営店(丸の内本店)だけでの販売なのですが、おかげさまで大好評です!

中曽根 これ、裏はループ(パイル)ですよね? ぼくの場合日本のスウェット=ループ、アメリカのスウェット=裏毛(裏起毛)というイメージが染み付いちゃってるから、どうしてもループはつくれないんです。わざとガサつくような糸を使ったり、ネックバインダーを斜行させて古っぽく見せるような、くだらないことばかりやってきましたが(笑)、パパスはこれが正解。やっぱりおじさんのスウェットは、ループがいいんですよ。

――ものすごくお似合いです!

定番のクルーネックスウェットとはひと味違うシルエットやデザインが目を惹く、新作スウェット。ハイネックのデザインは、ポロシャツとレイヤードしてもお洒落です。

  • TELスウェット ¥37,400

※丸の内本店限定。すでに完売している色やサイズもあるので、詳しくはショップにお問い合わせください!

パパスの新作スウェットを一挙にお披露目!

中曽根さんが証言してくれた通り、パパスにとってスウェットはとても大切な定番アイテム。日本の工場でしかつくれない〝吊り編み〟という技法で、空気をたっぷり含ませながら編まれたその生地は、肉厚で暖かく、着るほど体になじむ逸品です。

パーカのようにフロントポケットが付くもののフードはなく、ハイネックにアレンジされている、粋なデザインの新作スウェット。ネック裏のアクセントも効いています! 定番よりも少しゆとりをもたせたシルエットも今の気分。カラーは中曽根さんが着用したグレーの他に、オリーブグリーンとブラックを用意しています。

  • TELスウェット ¥37,400

※丸の内本店限定

この秋、そんなパパスのスウェットに、今までにないニューモデルが登場しました! 実はこの秋から数量限定で丸の内本店のみで展開していたのですが、早速完売間近。かつてこのWebマガジンにも登場してくれたプロダクトディレクターの山下裕文氏が手がけたこちらは、パパス自慢のスウェット生地はそのままに、ゆとりのあるシルエットやハイネック仕様にアレンジ。クルーネックとパーカーの中間ともいえる雰囲気で、ドローストリングがアクセントとなり1枚で着ても存在感抜群です。

洗うことで色が褪せていく風合いも楽しめる、ブラックカラーも。

  • TELスウェット ¥37,400

※丸の内本店限定

パパスのスウェットがマフラーになった!

ぱっと見、スウェットをもう一枚首に巻いているのかな?と思いがちですが、さにあらず・・・。 

  • TELスウェットマフラー ¥19,800
  • TELスウェット ¥37,400

※スウェットのみ丸の内本店限定

あともうひとつ皆さんにお伝えしたいのが、冒頭のカバー写真で中曽根さんが身に着けている巻き物。実はこれ、スウェット生地でつくったマフラーなんです! スウェットの両袖をつなげたようなちょっと変わったデザインなんですが、これがとっても力が抜けていて、手前味噌ながらなんともお洒落。カジュアルスタイルのいいアクセントになってくれそうです。

これからの装いに新たな風を吹かせてくれそうな、軽やかなスウェット素材のマフラー。巻いた時の見え方も計算して、ピスネームやロゴの配置にもこだわっています。素材はもちろん、パパス渾身の吊り裏毛。ウール素材のように季節を問わないから、秋冬のみならず、春まで長く使えそうです。

  • TELスウェットマフラー ¥19,800

無造作に巻いた時にさりげなく現れる袖リブとロゴが、なんともお洒落!

カラーバリエーションはレッド、ブラック、グレー。どんな着こなしに合わせようか、楽しみが広がりますね!

  • TELスウェットマフラー ¥19,800

長年〝ふつうの服〟にこだわってきたパパスですが、単なるふつうじゃつまらない。今回の新作スウェットのように、みんなが楽しめてわくわくできる〝ふつう〟を、追求し続けるパパスに、これからもご期待ください!

中曽根信一
1957年長野県生まれ。1977年からアメカジセレクトショップの名店「バックドロップ」に勤務。1986年に退社し「ビギ」で働くも、1988年に退社し「ラブラドールレトリバー」を創業。渋谷〜原宿エリアを拠点とした日本独自のアメカジ文化を築き上げると同時に、日本人のライフスタイルそのものに大きな影響をもたらした。