アラン模様のセーター

10月19日発売 &Premium掲載

 秋から冬へ、季節の変化を感じながらその暖かさに包まれると、何だか穏やかな気持ちになり、やさしくやわらかな感触に疲れがほぐれる思いがします。
もちろん、着こなしの主役にもなれて。
そんな、有能で愛すべきワードローブの代表格のひとつが、セーターです。
 マドモアゼルノンノンからおすすめの新作は、ケーブルや鹿の子のアラン模様に、5色のジャガード柄を組み合わせたセーター。この1着を編み上げるには長い時間と手間がかかっているのですが、その分、変化に富んだ表情からは独特な魅力が生まれています。
 素材は、オーストラリア・メリノ種と英国種の交配種であるカムバック種のラムウール。肌触りのやさしさとハリ・コシという2種類の羊毛それぞれの特徴を兼ね備え、とても暖か。
 このセーターは、今年60周年を迎えたマドモアゼルノンノンのアニバーサリーコレクションとして、この秋冬に復活させたアイテムです。初めて製作した1980年代は手編みでずっしりとした感触のものでしたが、今回は当時のテイストを生かしながら、素材を変えることで着心地の軽やかさを叶えました。
 アランセーターは、アイルランド西部のゴールウェイ湾に浮かぶアラン諸島で生まれました。風吹き荒ぶ極寒の海で漁に明け暮れる夫や子のために、妻たちが丈夫で暖かく水に強いセーターを編み、着せていたのが起源と伝わっています。アラン模様にはとても多くの種類があり、ひとつひとつの模様が安全や豊漁といった意味を表しています。
 それぞれの家で模様も色も違うのですが、こめた思いは同じ。その愛情もまた暖かさとなって、今に継承されているのです。

セーター D0344KSW008 ¥59,400 

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